金曜に「今週の出走馬」、日曜に「今週のレース結果」、勝利馬が出た時にはレース内容を文字に起こして、勝利の余韻に浸るお手伝いをします。
☆日曜・中山1R 3歳未勝利(ダ1200)パウオレ1着
前走のデビュー戦は芝1200戦で9着。ヘニーヒューズ産駒だけに誰もがダートでの走りがみてみたいと思っていたところで、新規開業の嘉藤貴行厩舎へと転厩。『このような馬をやらせていただけるのはありがたい限りです』と温かく迎え入れてもらい、しっかり仕上げての第2戦。ダート替わり初戦を狙う馬券ファンは多く、5番人気9.0倍。GⅠ初制覇で勢いに乗る、丸田騎手とのコンビでレースを迎えます。
五分のスタートから前へ出していくと、抜群の推進力でじわじわポジションを上げて2番手へ。前半600mは33.9秒とかなりのハイペースで進み、逃げ馬直後の2番手で直線へと向きます。
残り250、一杯となった逃げ馬をかわしパウオレが先頭へ。ここから後続馬との戦いが始まるか、と思いきや、追っ手の姿は一向に見えず、差はどんどん広がるばかり。ラスト1ハロンも12.4秒の脚を使って、最後は7馬身差。圧巻の走りで初勝利を掴み取りました!
ハイペースの展開利で差し込んだわけでなく、自ら動いて、前も後ろも完封しての勝利。レース内容とともに、走破時計の速さにレース直後からTwitterが騒然となっていましたが、如実にわかるのが競馬ブック・赤塚さんのこちら。
中山1Rパウオレの勝ち時計1分10秒7は良馬場の中山ダート1200mの未勝利戦としては破格⏱️
— 赤塚俊彦/競馬ブック (@akachamp5972) 2022年4月10日
良馬場の未勝利戦を1分10秒台で勝ったのは2001年のココモキングのみで、これを上回る↗️
昨年に当てはめると5番目に速くOP級😮
今日が異常に時計が出る馬場の可能性もあるが(?)エグい。#パウオレ pic.twitter.com/TlP0U2VNNb
歴史的な好時計であることがわかります。しかもレース直後のため『異常に時計が出る馬場の可能性』と言及されていますが、その後中山ダート全てが超高速決着だったということではなく、この1Rだけが突出した好タイム(同条件・古馬2勝クラスの12Rは1.11.9)。
ノルマンダート界、いや3歳ダート界にスターが誕生したといってもよいのかもしれません。それだけに、怪我無く無事に歩んでくれますように。それさえ叶えば、間違いなく大きな夢を見させてくれそうです!出資者のみなさん、おめでとうございました!
その他、がんばったのが土曜のフォンメイリー。迷うことなくハナを奪い、直線でもバテずに走り切っての4着。流れや相手ひとつで十分にチャンスは訪れると思える内容で、次が楽しみです。
日曜ではラブリアージェが5着。上位とは少し差は開いたものの直線ではしっかりと脚を伸ばしての競馬で、2戦目にして一気に内容が良化。勝ち上がりに向けて、十分メドが立つレースとなりました。
中山ではアスリエル。中団からレースを進め、直線では外へ。各馬とも上がり3Fがかなりかかっている消耗戦の中、長くいい脚を使って4着まで。こちらも2戦目で一変。次走一気に勝ち負けまで持ち込んでくれそうな予感です。
中山1勝クラスではアメトリーチェ。パウオレのレース同様、ハイペースでレースは進み、勝ち馬が後続を離した後、激しい2着争いとなりますが、馬群からしっかりと脚を伸ばして4着と頑張りました。加えて3コーナーですぐ横を走っていた馬が突然の疾病で制御不能となるアクシデントがあり、接触していてもおかしくない、間一髪という状況もありました。気持ちを切らさずに走り切ったアメトリーチェ、立派だったと思います。
少し分が悪くなりがちな2場開催で、2週連続勝利のチームノルマンディー。来週は福島開催もスタート、この勢いで連勝を続けていきましょう!