生まれ月別の成績、遅生まれは不利なのか【しらべる012】

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「しらべる研究所012」は生まれ月によって成績に差は出るのか、遅生まれは不利なのかについてしらべました。

2015年~2019年夏競馬終了時点までのJRA全馬の成績を出走時年齢ごとに分類し、生まれ月によって差が出るのかをみていきます。4年半分のデータですので、精度はかなり高くなっているかと思われます。なお、7月~11月生まれもおりますが頭数はわずかで、多くが南半球産で様々な条件が異なりますので今回は割愛しています。

まずは牡と牝で分けたうえで各年齢・生まれ月別の成績を見ていきます。

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2歳時は明らかに早生まれの1月・2月生が有利、6月生が不利と明確に出ています。特に1月生の勝率の高さが目を引きます。

3歳時になると早生まれ有利が続いているものの、差はかなり縮まってきます。特に牝馬は1月生と5月生で勝率差は1.8%。ただ6月生まれは引き続き差がついています。

4歳時になると勝率と生まれ月がバラつきが出始め、1月生の牝馬の成績はよいものの、全体でみれば影響がほぼなくなっていると考えてよさそうです。

その後の5歳・6歳・7歳以上は次のとおり。

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完全に生まれ月の影響はなくなっています。余談ですが、5歳全体と6歳全体をみると勝率がガクンと落ちており、このあたりが能力の衰えの分岐点となっている馬が多いことがわかります。馬券戦術でも活かせそうなデータです。

 

続いて、再度2歳時に戻り、芝とダートに分けて生まれ月別の成績を見ていきます。

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2歳、3歳、4歳とみていくと一目瞭然。

芝は生まれ月の影響が大きい!ダートは生まれ月の影響が小さい!

ということが見てとれます。

2歳時は芝・ダートとも早生まれ有利の傾向が出ていますが、芝において特に差が激しくなっています。

3歳時になっても芝では早生まれ有利は継続中。ダートではこの時点で差がほとんどなくなっています。

4歳時になると芝でもバラつきが出始め、生まれ月の差はほぼなくなります。ダートももちろん差はありません。

念のために、5歳以上をみても、もちろん生まれ月の影響はありません。1月生はよい、悪いのバラつきがありますが、頭数が少ないゆえの誤差と考えています。

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以上より、生まれ月の影響については、

『ダートより芝で影響がとても大きい。時期はおおむね2歳と3歳まで』

『牝より牡で影響が大きい。時期はおおむね2歳と3歳まで』

を今回の結論としたいと思います。牡・芝、牝・ダートのように上記の条件を組み合わせて確認してみましたが、この結論と相違ありませんでした。なお、GⅠ馬は遅生まれが多いなんて説もあるようですが、今回の結果は全体的な傾向として捉えていただければ幸いです。

次回の更新でノルマンディー2018年産1次募集馬検討に落とし込んでみたいと思います。