おめでとうメールドグラース!2019コーフィールドCを振り返る

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今回は2019年10月19日にオーストラリアGⅠ・コーフィールドカップを制したメールドグラースのレース振り返りです。

「ノルマンディーブログなのになぜ?」ですが、昨年のノルマン懇親会で知り合ったtwitterネーム【徳澤泰明@本名ではない】くんと奥様の【ちんかろ】ちゃん。そのちんかろちゃんがキャロット所属であるメールドグラースの1/400口出資者でして、夫婦で現地応援ツアーへ参加されました。その様子はtwitterで発信されていたので、ご覧になられた方も多いかと思います。

実は今年の鳴尾記念では私しらべるとも一緒に観戦に行き、メールドグラースの快勝を目の当たりにし、すっかり自分の愛馬のような感覚で応援してきました。今回の勝利があまりにも嬉しく、メールドグラースを愛する方々が勝利の余韻にひたるお手伝いをできればと思い、この記事を作成することにしました。この後に出てくる内容や写真はすべて徳澤泰明くんから提供いただいております。

 

10/18(金)の朝、決戦の地・メルボルンに降り立つツアー参加の勇者たち。メルボルンの天候は「1日の中に四季がある」と言われるほど変わりやすく、良馬場で臨みたいメールドグラース陣営にとっては晴天を祈るのみです。

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その夜は応援ツアー参加者と関係者の皆さんでの懇親会。ここまで連れてきてくれたメールドグラースへの感謝、そして明日の活躍を願う気持ち、全員がひとつにまとまった素晴らしい夜であったそうです。

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日が変わり、運命の10/19。コーフィールド競馬場へいざ。

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左側がコーフィールドカップの出走馬です。f:id:s-bellto:20191021000419j:plain

決戦の時が徐々に近づく中、14時は晴れ、15時は大雨、と思ったら一瞬で止むなどコロコロ変わるコーフィールドの空。そしてレース前、きれいな七色のアーチがかかります。メールドグラース陣営の誰もが信じたことでしょう、「日本へ繋がる、勝利への虹の架け橋である」と。

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レースの時間が近づき、ジョッキーたちが並んでのセレモニー。フラッグがなんともおしゃれです。

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そして、いよいよメールドグラースの登場。声援を送っていると、現地の方からも「日本からきたの?応援しているよ!」的なニュアンスで声をかけられたそうです。

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JRAでは圧倒的1番人気でしたが、現地ではコンスタンティノープル、フィンシュに続く3番人気。直前にみたグリーンチャンネルの特番では「本命はフィンシュ、その次はメールドグラース。他は考えられないね」と現地評論家さんがおっしゃっていました。

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そして、いよいよレーススタート。ここからはいつもの感じで、レースを振り返ってまいります。

フルゲート18頭の外から2番目のゲート。しかも、日本と比べて内ラチからかなり離れた位置にゲートが設置されていて、どのようにロスなく競馬をするのか、ダミアン・レーン騎手の腕しだいとなる難しい枠となりました。ゲート入りはスムーズ、しっかりと駐立、そしてゲートオープン。ほぼ全頭がスムーズなスタートを決める中、メールドグラースも五分のスタート。前に出しては行かず、じっくりと内を見ながら1コーナーへ向かいます。馬群はばらけることなく、メールドグラースの位置取りは後方集団の一番外め、後方3番手で道中進んでいきます。

2コーナーあたりでは無駄なスペースなく縦並びの状態で進む、海外らしいタイトな競馬。メールドグラースは後方2番手から無駄には動かず、じっくり力を蓄えます。おむすび型の3コーナーから4コーナーあたりで徐々にペースが上がり、いよいよ勝負どころ。メールドグラースは変わらず後方外目ながら1頭、また1頭と交わしポジションを上げ始めます。

そして、ここからが勝負の分かれ目。前が詰まるリスクを承知で内をつくのか、馬群が詰まる中でも距離ロス覚悟で外を回すのか。レーン騎手は外を選択します。メールドグラースなら間違いなく差し切れると信じて。

直線に向いて残り300。10頭が横一列に並んでの追い比べ。ピンクの帽子・フィンシュが抜け出しをはかりますが、それを一瞬で捕らえたのが我らがメールドグラース!レーン騎手の右ムチに応えてさらに加速、残り50手前で2馬身差とリードを広げます。ゴール前、後方から追撃を受けますが1馬身差のリードでゴール。高らかに右手をあげるレーン騎手、メールドグラース陣営に待望のGⅠ勝利がもたらされました!

ゴール直後、ウイナーズサークル内で抱き合う皆さん、そして、外から見守る清水調教師や厩務員さん。歓喜の瞬間が様々な動画で映し出されていましたね。スタート直後は「このままずっと外回されたらヤバい~」と見ていて不安になりましたが、終わってみれば明らかに実力が1枚上。それを踏まえて、リスクをとらずに外を回して、計算どおりに差し切ったレーン騎手の好騎乗でありました。日本国内での大活躍と同様に、地元での大一番でもしっかりと実力を出し切るのはさすがの一言です。

 レース後、報道陣に囲まれるメールドグラース。

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記念撮影に応じるメールドグラース、清水先生、そしてダミアン・レーン騎手の3ショット。

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こちらが授与されたコーフィールドカップ。燦然と光輝いております。

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その夜は有志での祝勝会が行われたとのこと。最高の夜となったようです。

そして翌日の朝。現地紙はメールドグラース一色となります。メールドグラースの名前の由来である【フランスのメール・ド・グラース氷河】に引っ掛けて「ICE AGE(氷河期)」など、現地独特の見出しで偉業を称えてくれています。デザインがめちゃくちゃかっこいいですね。

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 勝利の余韻と思い出を胸に、ツアー参加の勇者たちは10/21に無事帰国を果たされました。以上、徳ちゃんとちんかろちゃんの人生最高の応援ツアーをお伝えしました。「しらべると、おまえ行ってへんやろがい!」というツッコミが聞こえそうですが(笑)

 

小倉記念制覇後、誰もが天皇賞へ向かうと思われた中でのコーフィールドCへの挑戦発表。「なんだよ、ノーザンファームの使い分けかよ」と非難の声も聞こえてきました。一口馬主の立場でいえば「国内GⅠで勝利してほしい」と思うのが自然であり、遠征して惨敗ともなれば非難は必至、さらに体調を崩して今後を棒に振る可能性もあり、相当なリスクを背負っての決断だったと思います。それでも「メールドグラースなら期待に応えてくれるはず」と信じて送り出したクラブ、一貫してオーストラリアでの出走を進言し続けたと言われるダミアン・レーン騎手、すばらしい決断だったと思います。そして、難しい初海外遠征でも体調を整えて実力を発揮させた関係者のみなさんにも大きな拍手を送りたいと思います。次走はおそらくメルボルンカップへ出走する運びとなりそうですが、まだまだメールドグラースの快進撃は止まりそうにありません。

改めまして、メールドグラース、そして出資者&関係者のみなさま、おめでとうございました。そして、素晴らしいレースをありがとうございました!